夢の中であるかのような夢中さ、迷いのなさ、脈絡のなさ、集中力、手当たり次第具合、取り合わせの奔放さ加減。そこにあるもの、目に入るもの、全部。気にする、気になる、手に取ってみる、解体してみてる、組み合わせてみる。兎に角素通りせずに。平素ないような組み合わせばかり。段々疑わしくなって来る。"平素"も、"当然"も。自分のそれが。けれど言葉はこちらの不安など、気にもせず、意にも介さず、平然としている。平然と、見知らぬ姿でいる。見知らぬ姿で、見知らぬ場所にいて、見知らぬ組み込まれ方、見知らぬ配され方をしていて、しかも平然と、馴染んでいる。こちらも驚きつつ、戸惑いつつ、酔いそうになりつつ、目からウロコ、開拓され、連れて行かれるまま、楽しむほかない。