2018年3月12日月曜日

笙野頼子『母の発達、永遠に/猫トイレット荒神』

滾る、高まる、荒ぶる、ここ最近読んだ笙野頼子の中では一番!もうどこまでもしがみついて行くよ!!笙野頼子の行く所に自分もどこまでも!!壊すだけでなく作り直す、苛烈にぶっ壊すけれどもそれだけでは全然ない!!壊しっぱなしなどでは全然ない!笙野頼子はその先へ行く!その先を行っている!しっかりと見て、調べて、取り上げて、取り組んで、挑んで、洗い直して、なぞり直して、作り直す!!捨てない、見捨てない、諦めない、隠さない、残し続ける!!そして進化する!もっと強くなる!!
今回は結構な不具合出ているけれども。諸々、重要な部分を失ってしまって、動揺しているけれども。落ちてしまっているけれども。実際落ちてしまったけれども。それでも、だからこそ。帰って来て。戻って来て。蘇って来て。また書いていて、書き続けていて。もっと、より一層すごい。眩いほど、クラクラするほど。嬉しかった!
いつもいつもとんでもない事をやってのけて下さる。自分の生の内、かなり多くのことが笙野頼子のおかげ。笙野頼子がいるからこそ、と思うような事、沢山ある。御利益沢山ある。有難いとしか言いようがない。有難すぎる帰還。有効過ぎる、必要過ぎる帰還。今まさに、と言うような。
ちゃんと連れて行ってもらえている感が凄くある。置いてけぼりじゃない。笙野頼子は私を置いてけぼりにしない。ちゃんと連れて行ってくれる。拾い上げてくれる。ちゃんと見てくれるし見せてくれる。ただわからせるだけでなく、思い知らせるだけでなく、その先までちゃんと。救いまで、居場所までちゃんと。無敵かな。海底要塞、無敵の。しかもどんどん強くなる。モノホンの強さ。信じられるモノホンの眩さ。



母の発達、永遠に/猫トイレット荒神
笙野 頼子
河出書房新社
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